2006年12月15日発売Go!Go!ジャンプ感想
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 今回は少し趣向を変えて、
/ /" `ヽ ヽ \ WJ&MJ合同編集の増刊である
//, '/ ヽハ 、 ヽ 『Go!Go!ジャンプ』のレビューなんぞをしようと思います。
〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i|
レ!小l( ●) (●)从 |、i| いちジャンプ感想書きとして、
レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ まだ見ぬ新人に一足お先にツバつけとこうと
ヽ、 ゝ._) j / 思ったのが今回のレビューの発端です。
ヘ,、 __, イ これからも、増刊はレビューしていきたいなと考えています。
r ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ー:::::ヽ、
{ V:::::::::∨yヽ/::::::::::/,1 ひとつ注意事項を。
|ノ''::"::::::::::ヽ/::::::::::: r" / これはレビューと言いつつ感想も入っているので、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:y ゝ おもっくそネタバレ全開でいきます。
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} | あらすじ(オチ含んだり含まなかったり)&感想のスタイルで書くので、
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丿/ 『これからGo!Go!ジャンプ読もうかな』という方は
`|1::ー'::::::::::::、:::::__,.ィ' 」" 見ないほうが賢明です。
/::::::::::::::::::::::::::::::::/ / 『もう読んだ』or『読む気ないけどどんな感じだったか知りたい』という方は
,.ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::/ ノ ぜひどうぞ。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/
/"''ー―-----―'''"ヽ、 あと、気になる画像をブログのほうにアップしたのでそちらもどうぞ。
/ / i! | | ヽ ヽ, HPでアップしないのは、HPだと俺パソに画像をずっと残しとかなきゃいけない
/ / | | ヽ ヽ、 ヽ. (と思う)し、無駄に重くしたくないためです。
/ i | ヽ ヽ ヽ、 ,ゝ ブログなら向こうにアップロードしておけば俺パソから削除しても問題ないし。
| | ヽ ヽ ヽ _,ゝ" ブログが人気になる所以ですね。
|__|__,.-|_,.-+─┴‐'",.入 ってかつまらんこだわりでスマソ。
| ____ | ヽ_,.-‐''" ヽ
では、辛口ですがお楽しみください↓
【巻頭・バクツキ】(浅美裕子)
- あらすじ
気弱な転入生・加護良一は、夜な夜ないじめっ子達が自分を襲う悪夢に苛まれていた。
転入先の中学で出会ったのは、「悪夢食べ屋」という謎のボランティアをやっている
変な少年・司橋大夢(しばし たいむ)。
「悪夢は人にとり憑き、いずれ現実となる。
俺にとり憑いているバクが、お前の悪夢を食べてくれる」と大夢は良一に言うが、
良一は「悪夢から逃げていてはダメだ」と大夢の申し出を拒否。
しかし、悪夢にとり憑かれたいじめっ子達と再会し、良一は公の場でリンチに遭う。
大夢とバクの説得により、良一は自分ひとりではなく、力を合わせて悪夢と闘うことを決意。
その時、いじめっ子達にとり憑いた悪夢が完全体となり、大夢たちに襲い掛かる!
だが、良一の悪夢を食べ満腹になったバクは『成獣』となり、みごと悪夢を消滅させるのだった。
- 感想
オレあらすじ書くのヘタだな…orz
自分に対する反省はとりあえず置いといて。
率直に思ったのは、浅美先生ってこんなもんだったかなってこと。
昔からけっこう気恥ずかしくなるような漫画を描いていたような気もしますが、
それでもこの読切はあまりにも…。
いいこと(真面目なこと)言ってるシーンは恥ずかしいけど
まだ読めるレベルなんですが、
あまり真面目じゃない、コメディシーンの描写が直視にたえない。
「昔、大夢に悪夢を消してもらった」という脇役くんの体験談が、
『(悪夢がつらくて、現実に影響を及ぼしそうだったので)大夢くんに相談したんだ。
そしたらヤな夢は一切見なくなった…(中略)
受験は成功 一躍ヒーロー その上ずっと気になってたクラスの女の子に
告白されて超ウハウハ!!』
大夢とバクの出会いの回想シーン後に、
『バクは俺の悪夢のような現実を食べてくれたんだ。
それから俺は元気になって学校にも通って…
今じゃ体育は一番 友達もたくさん 何から何までバクツキまくり』
(;゚Д゚)…。
よく雑誌の怪しい通販コーナーで、
『この"超運石"を身に付けた日から、ボクの身の回りに
次々と幸運が舞い込んでくるようになりました!
仕事では上司に誉められ、宝くじは当選し、なにより
28年間無縁だったかわいいカノジョもゲットしたんです!!
もう"超運石"のない生活なんて考えられません!!』
みたいなやつを売ってるじゃないですか。
あれを思い出して失笑してしまいました。
と同時に、なんだかとても寒々しい感覚が身を襲いました。
また、冒頭に大夢がひとりで
「なんだ おまえは!?おまえとは一度決着つけなきゃと思ってたんだ!
表に出ろ〜〜〜〜!!」と、空中とケンカをするシーンがあるんですが、
まぁ一般人には見えないバクとケンカをしてるのは見りゃ分かるんですけど、
あまりにも古典的かつ恥ずかしいシーンをよくもまぁ堂々と描くなぁと思ってしまったのでした。
もしかしたら浅美先生はもう、連載を持つことはないかもしれない。
それくらいひどいレベルまで堕ちてた。
WJでバクツキを連載したら、まず突き抜ける。
(※この漫画が巻頭を飾ることで、この時この雑誌に対して何か嫌な予感はした。
だが、まさか本当に悪夢が現実になるとは思わなかった。)
- その他
表紙のはしっこに
『★コミック文庫『WILD HALF』全10巻好評発売中!』
ロマンサーは??
ちょwww黒歴史認定wwww
【黒いラブレター(特別編)】(東谷文仁)
- あらすじ
サンタのサンタコさん(23♀)とトナカイの斉藤さん(おっさん)が
最後にプレゼントを配るところは、
サンタを信じてる変なおっさん(×2)のところだった…。
- 感想
月ジャンで連載してる人なんですねこの人は。
もうコミックが6巻も出ているというベテラン(?)ということで、割とおもしろい漫画でした。
少なくともこの雑誌の中ではかなり上にランクする作品でした。
インパクトモーション(という2人組のユニット組んでるおっさんズ。
略してインモー。)は本連載のほうでレギュラーなのでしょうか。
田原年男(右)の瞳が純真すぎるのがとても好印象でした。
【ネウロ クリスマス特別編】
【ムヒョ】
- あらすじ
クリスマスということでとっても浮かれるロージーと、
それに呆れるムヒョ。
お金がなくてパーティーが出来ないといじけるロージーに、ムヒョからのプレゼントが!?
でも中身はバケモノ…と思ったらネウロだった!
最後はナナの持ってきたケーキを、ネウロや魔法律の使者たちといっしょに食べる、
ムヒョロジなのでした☆
- 感想
あまりのやっつけ仕事ぶりにムカつきを通り越して冷めた。
ネウロとコラボしてる意味がまったくない。
『コラボ漫画だからとりあえずネウロ出しとけばいいや』感がありありと見受けられる。
だってネウロ登場してたの2コマですよ??
指先だけ出てたのを含めても3コマ。
しかもナナの持ってきたケーキに対して
『おおっ ちょうどいい時 ケーキがっ』とかいうワケ分からんセリフ。
…西先生、
ネウロは謎以外 喰わねぇし興味ねぇーんだよ!
なんでケーキに反応するんだよ!!
アナタ、『魔人探偵脳噛ネウロ』読んでるんですか??
松井先生が、『コラボ漫画なのにムヒョロジを出さないで魔元帥かよ!』っていう
高度なギャグを展開したのに対し、
西先生は『とりあえずネウロ出しといた』…。
以前、ナルトの岸本先生が『約束したからとりあえずレギュラーを出しといた』ことが
ありましたが、それくらいただ出しただけ…。
WJ本誌でもたいしたもの描いてないんだから、
こういう時に少し力を入れてみればどうなんだろう。
あと、サンタについて語るロージーが
この雑誌中で1・2を争うほどムカついた。
【ブリーチ・副隊長扉絵コレクション】
- 感想
扉絵で未登場の副隊長にも(本誌から抜粋した)絵とアオリ文が付いてるんですが、
ってゆーか、
これくらい描きおろせや。
今回の仕事、はっきり言って
久保=オサレ=帯人はいっさい携わってないですよ。
ぜーんぶ担当さんとか編集さんの仕事。
まさか、これでオサレ先生にお金が入ったりしないよね…??
【ギャグマンガ日和・うさみちゃん難事件ファイル】
- 感想
いやまぁ、面白かったんですけど要は総集編だし。
これにページを割くなら4コマでもいいから描きおろしてほしかった。
さすがにこれでお金はもらわないよね…?
【※追記】
最後2ページは描きおろしだそうです。
教えてくれた方、ありがとうございます。
増田先生ごめんね(´・ω・`)
【閃光のアーロット】(黒輪ビビコ)
- あらすじ
騎士団を持つために戦神騎士を目指す若き騎士・アーロット。
彼の目的は騎士団を結成し、魔物の出没によって疲弊しきっている民衆に
笑顔を取り戻すことであった。
魔物に飲み込まれた秘宝・『奇跡のキュアポット』を手に入れれば憧れの戦神騎士になれるのだが、
同じく戦神騎士を目指す呪縛のパイソンに邪魔をされる。
競争しながらも協力し合い、魔物を倒して秘宝を入手したアーロットたち。
しかし、道中出会った少女ミリに秘法を奪われてしまう。
彼女は魔物に襲われて失明した姉の目を治したかったのだ。
アーロットたちは秘宝のことは諦め、戦神騎士になるための旅を続けるのだった。
- 感想
この人の絵はコミックの宣伝で少し気になっていました。独特でキレイな絵を描く人だなぁと。
やはり今回の読切でも、この雑誌中で1番巧い絵だったと思います。
肝心のキャラクタについては…
正直、主人公の性格や目的に対する手段がいまいち不分明だったのが残念です。
まず性格なんですが、真面目なのかちゃらけてるのか
しっかりしてるのかどこか抜けてるのか、主人公のキャラクタが読者に伝わりづらく、
結局は「印象に残らない」という結果に…。
ライバルのパイソンさんのほうが、紳士気取りのおっさんのクセに
ちょっとオチャメな部分があったり、女王の近衛騎士になるために戦神騎士を目指すなど、
目的も分かりやすいという、よっぽど好印象のキャラでした。
あと、『騎士団を結成し、人々に笑顔を取り戻す』という目的がイマイチ理解できなかったというか…。
まずは自分が目的に向かって邁進し、しかる後に自分に共感してくれる人を
仲間に引き込んでいけばいいんじゃないかな、と。
別に国公認の騎士団じゃなくて、慈善団体のようなものでもいいじゃん…と。
自分の目標とする人が騎士団団長だったから、単にそれを目指してるだけかもしれませんけど。
上記の点をもう少し明解に書いてくれたらもっといい読切になっていたと思います。
画力はあるので、あとはそれ以外の能力が欲しい先生ですね。
あと、上記のミリがかわいかった。
こんな顔で泣かれたら許すよ。
- 余談。
誰も知らないでしょうが、昔『光のアルシャーネ』って読切漫画がありまして、
ファンタジー物ということとタイトルの相似からそれを思い出しました。
アルシャーネはかわいいんですよ。
【ロケットジンギ】(ツギハギの西公平)
あらすじ
省略。
- 感想
西公平、
俺は本当の本当に心の底からこう思う。
アンタは漫画家に向いてない。
『斬』の杉田尚先生なら、努力の方向性を間違えなければ
あるいは大成するかもしれない。
ネタにはされましたが、それだけではない読者を惹きつけるだけの何かを
彼は持っているように思う。そう感じる。
でも、
アンタは漫画家を諦めて
他の職を探したほうがいい。
伸びる可能性のある人は、鍛えれば強くなります。
誉めるのか叩くのか、どっちが性に合うかは人によって違うと思いますが、
伸びる人は、鍛えれば強くなります。
西公平はもう伸びることはない。
今、松竹梅は↑のメッセージを、
他のどの感想よりも本気で書きました。
あえて漫画の内容等には言及しません。
【オラクルブレイク】(原作 大城道貴 漫画 ホタカミノル)
- あらすじ
大事故が起こる場所に必ずと言っていいほど「現れている」高校生・霧島コーセイ。
ゴシック記者の南波ミナミは、その事故が自作自演である証拠をつかもうと彼に近づく。
しかし、彼はケータイに送られてくる不吉な予言を壊して回る"オラクルブレイク"だった。
目的は、『自分が死ぬ』という死の予言を壊すため…。
- 感想
ガンガンの新人みたいな絵ですねwゴツボ系。
原作と漫画が別れている本格的な漫画の体裁をとっているので、
おそらくはMJあたりに連載することを視野に入れた読切なんでしょうね。
うーん…
なんか展開に不自然なところもあったんですが
(25のミナミさんがコーセイを調査するために学校に潜入するとか)
まあそれはギャグだと思えば受け流せますし。
漫画読んで思ったのは、
『24歳の秋に死ぬ』という予言をぶち壊すためにコーセイは頑張るわけですが、
自分の行動によって未来を変えるなら、行動如何によっては
運命が変わって、24になる前に死んでしまうことだってあるわけですよね。
その可能性を作品の中で指摘しなかったのは残念だったなー。
【good×badチョイス!】(栗弥武史)
- あらすじ
野球一筋で生きてきた玉置欽二は、同じくともに野球で生きていた鈴木市蔵に比べて
あまりにもモテないことに凹み、同じ野球をやっていてはいけないと考え
偶然出会ったバスケを始めることになる。
しかし、高校入学前から欽二の才能に目をつけていた野球部キャプテンはそれに納得せず、
バスケで勝負することになるのだが…。
- 感想
割とよかったと思います。
主人公の転向の理由がちょっと不自然で微妙でしたが、
それぞれのキャラがいい感じにおバカで、良くも悪くも一直線なのが分かりやすくてよかったです。
いきおいもあるしね…。
ただWJで連載、とかいうことになったらロケットしそうではあります。
おもしろいっちゃおもしろいんだけど、万人向けではないかな。
【Magico!】(中村たかとし(漢字出ない))
- あらすじ
ドリブルをサッカーで一番大事な要素と考える少年・沖島一星
それは、幼い頃に年上の幼馴染・中村七波から教わったことだった。
ドリブル一筋で生きてきた一星は、ドリブルをないがしろにするサッカー部のやり方が気に入らない。
サッカー部部長は、1vs1で一星を完膚なきまでに叩きのめすことで現実を教えようとするのだが、
一星はむしろ1vs11でドリブルのすごさを知らしめようとする。
- 感想
だんだんあらすじが適当になってきたな…。
正直、あんまり感じるとこの少ない漫画でした。
こう、細かいところにスラムダンク的なニオイを(前述のバスケ漫画よりもはるかに)感じ、
また、一星と部長が勝負する必然性がよく分からない…。
読んでて「ハァ?なんでそういう展開??」と思うことが多かったです。
ただ、部長の
「こっちにも面目があるんでな…
ファウルだろうがなんだろうが…止めさせてもらうぞ!!」
とおもいっきり一星の服を掴んだのは(;゚Д゚)ハァ??でした。
ファウルしちゃったほうが面目立たないだろう…
常識的に考えて…。
【高校闘校伝説!傑作君!!】(吉田慎矢)
- あらすじ
16年間、山で武術の修行だけをしてきた大山傑作は、
町で普通の高校生として暮らすことを夢見るバカ。
偶然遭難していたごくフツーの高校生・深尾慎太郎くんとともに下山し、
(半ば強引に・強制的に)同じ高校で学業に励むことに。
しかし、傑作の非常識ぶりは心身ともに尋常ではなく、
どーう考えても普通の高校生として暮らすことは不可能に思われたのだが…。
- 感想
この漫画は素直に面白かった!
表紙を見た時は「これはちょっとないかな…」と思ったんですけど、
物語自体に(荒削りもいいところですが)パワーがあり、
おバカな勢いで読者を引き込んでやるぜ!!という熱情を感じました。
作品の色としては、読者を選びそうな印象もありますが…。
まだまだ要勉強の新人ですが、もしかしたらどこかで連載もありうるかもしれません。
【炎上!回転寿司!!】(長谷川真也)
- あらすじ
将来、一流の寿司職人を目指す少年・熊山は、
ある日、町で「行列の出来る回転寿司屋」を見つける。
どんなうまい寿司を食わせてくれるのかと楽しみにしていた熊山だったが、
なんと出てきたのはネタが全部ゼリーで出来てるゼリー寿司!しかも全部10円!!
しかし、「こんなのは寿司じゃない!」と憤る熊山は、
回転による摩擦炎上熱を利用した寒い季節にオススメの『炎転寿司』で、
見事、10円ゼリー寿司を打ち負かすのだった!
- 感想
おそらくは、この雑誌内で二番目の駄作。
絵や演出はまぁまぁ見所があるものの、
キャラクタや展開が肝心のストーリーがとにかくダメダメ!
ちょっと前WJに掲載されたなんとかエピルくんとかいう漫画に雰囲気が少し似てる。
展開とかじゃなくて、雰囲気が似てる。『こーゆーのしか描けないんだろうなオーラ』。
あ。
ホントの寿司漫画が読みたかったら
スーパージャンプに『きららの仕事』という漫画が載っているのでぜひ。
【モンスタージャングル】(さとうまなぶ)
- あらすじ
モンスタービレッジに住むルノは、
立派な魔物使いを目指すちょっと気弱な少年。
友達とのいざこざが原因で立ち入り禁止の森の中に入ってしまったルノは、
魔物使いを毛嫌いする巨獣ルポポと気が合い、仲良くなる。
ルポポは、ルノが友達と仲直りできるように自分をダシにした一芝居を打とうと提案するが、
芝居の最中に機嫌を損ねた森の主がルノたちを襲ってくる。
- 感想
絵柄はどっかで見たようなもの(具体的には手塚治:鳥山明=7:3という印象)ですが、
漫画を描きたい!という想いは伝わります。
ルポポがルノの為に一生懸命になってくれるシーンは心温まります。
ただ、この絵柄や作風が今の漫画界の風潮にそぐわない…。
今は、とにかく整った絵・巧い絵(その最高峰に近いのは小畑健や次点で矢吹健太朗など)、
もしくは萌え絵が読者に受け入れられやすいので、
こういう絵が許容できる層というのは限られてくるだろうな…と感じます。
自分の絵柄というのはもちろん大事にオリジナリティを養っていかなければいかないものですが、
ブームや流行に乗る、ということも自分の漫画を多くの人に読んでもらうためには大事と考えます。
内容でなく絵柄だけが重要視される風潮はあまりいいとは言えませんが…
世論や時代に即するのも、処世術のひとつではあります。
漫画家の理想は、その時代やブームを自らの手で創りだすことかもしれませんね。
【Dance Macabre】(瀬戸崎和史)
- あらすじ
ダンスの分野に天才的なセンスを持つ女子高生命乃 玖瀧(みことの くだき)は、
その才能を生かすことなく、ダンスゲームに興じる虚無的な日々を送っていた。
そんな時、ダンス業界では笑い話に過ぎなかったダンスの世界"音界ヴァイオラ"から
使者であるライズムが救世主として、玖瀧を迎えに来る。
ライズムは、音界を荒らしている"音界の皇(ヴァイオラ・キングダム)"のリーダー
夜多 来華(やた らいか)と闘って欲しいという。
しかし、来華は現実世界で一年前に失踪した、玖瀧の親友だった…。
- 感想
うーん…難しい漫画です。
世界観やバトルの内容がイマイチ掴みづらい…。
『ダンス』という、多くの人々にはあまり縁のないものをテーマにしているせいかもしれません。
これを主題としているマンガもそう多くはありませんしね。
ただ、それならストーリーやキャラクタの性格設定を分かりやすくすれば
もっと魅力的な漫画になったと思いますが、
主人公が変にマイペース(というか天然?)な上に何を考えているのかよく分からず、
いまいち感情移入できないのが残念です。
『異世界へのワープ』、
『世界と親友を救うために闘う』、
『記憶をなくした親友との遭遇』、
『女同士の感動的な友情』
そして『ダンスバトルという稀有な戦闘』…。
面白く、アツくなりそうな要素は(たとえありがちな展開だとしても)ふんだんにあるんですが、
ありすぎて力の注入部分がばらけてしまい、
全体的に中途半端というか、印象に残らない結果となってしまいました。
ダンスバトルも結局はカポエラみたいな感じだったし。
ただ、絵や演出は独特のものをもっていると思います。
例えて言うなら、たなかかなこ先生の初期の絵柄に
高橋和希先生の演出を合わせたような感じ…かな?
いまはただ、ひたすらに絵と物語の見せ方の勉強をして欲しい新人です。
見せ方さえ学べば、きっと伸びる!
女の子ももっとかわいく描けるといいなぁ。
【ネンドウ】(泉朝樹)
- あらすじ
ネンドウ…それは生命エネルギーを帯びた特殊な粘土によって
人工的に作り出される生命体の総称である。
一級粘道師の父を持つ少年ヴァンは、将来は粘道師でなく動物学者を目指していた。
自分に期待を寄せる父のアロフェンや、
粘道師になる為の勉強をさせようとしつこい家庭教師のマキシマは
ヴァンにとってはウザイ存在でしかなかった。
そんな中、ヴァンたちの村付近に野生となりモンスター化したネンドウが現れたという報告が。
この緊急事態に、アロフェンやマキシマはヴァンも戦いに駆り出そうとするのだが、
粘道師などになりたくないヴァンは戦いへの参加を拒否。
そんなヴァンに、アロフェンはついに愛想を尽かしたかに見えたが…。
- 感想
悪くはないです。
ストーリーも展開も、キャラクタも掛け合いもなかなかだと思います。
魔物と化したネンドウの正体も、「おっ、そうくるかぁ!」と感心しましたし。
主人公の心境の変化も分かりやすくてよかった。親父も好き。
しかしいかんせん、絵が…ちょっと雑かなぁ。
今、漫画家を目指す人の絵にありがちなのが『線を少なく描く』という手法です。
おそらくはワンピースやナルト、近年のハンター×ハンター等に影響を受けた結果でしょうね。
また、「お手軽に絵を描けたら労力少なくて済むよな〜
ってか小畑絵みたいな緻密な絵はムリムリwww」という諦念も心の底にはあるのだと思います。
でもそれじゃいい絵は描けないよと言いたい。分かって欲しい。
「少ない線で人物を描ける」というのは、
『最低限どの線を描けば人物を魅力的に、
また躍動感あふれる絵を描けるかを分かっている』ということなんです。
例えば長文を要約するときに、文章の一部分だけをチラッと読んで要約するなんて無理です。不可能です。
要約ってのは言い換えれば余計な文を削ぎ落とす作業ですから、
長文全体をきっちりすべて把握していないと必要な部分と省略していい部分が見分けつかないんです。
絵も同じですよね。
緻密な絵を描けて初めて、どの線なら削っていいか把握できるんだと思います。
だから、初めから少ない線で絵を描いて巧くなろうなんておこがましいにもほどがある。
とにかく描くんです。密度の高い緻密な絵を。
描いて描いて描いて描きまくって、たくさんある線の中から自分に必要なものだけ
抽出したのが、精錬度の高い『自分の絵柄』なんです。
…と、かなりアツくなってしまいましたが、
新人さんたちにはとにかくいろいろな絵を描いて練習してもらいたいです。
絵だけが漫画ではありませんが、絵があるからこその漫画だという事を
心に刻んで欲しい。
これがプロの漫画家を目指す、新人さんたちへの松竹梅からのメッセージです。
自分はたいした絵も描けないくせに、偉そうですね。
と、言うわけでレビュー&感想を書いてきたんですが。
新人だらけなので仕方ないのかもしれないですけど、ちょっとレベルが…ねぇというのが
全体の総評です。
ジャンプはホントに新人不足なんだな…
『これから伸びるんだ』と信じることにしませう。
あらすじを書くというのは普段しないことなので、けっこう大変でした。
途中からけっこうgdgdの部分もorz
よかったらコメントください。
ではでは、またジャンプ感想で(´・ω・`)ノシ
↓一言コメント・感想あったら押してください(web拍手です)↓
↓こちらもどうぞご利用ください↓
==、,-、 、ヽ、 \> ,, '''\ _
メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐ 、 \ /ゝ、\
=─‐\\‐ /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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