りぼんスペシャル秋の大増刊号感想 【一言近況】 今回はちょっと番外編ちっくな感じで 『りぼんスペシャル秋の大増刊号』感想となります。 なにげなく買ってきたりぼんスペシャルだったのですが、 はじめは感想は書こうかどうしようか迷っていました。 しかし、トップページや目次ページにも書いたように まさかなにわ小吉の漫画が載ってるとは思ってなかったので こりゃ書くっきゃねえと思い立ったわけであります。 ちなみになにわ小吉先生作品の感想は一番最後のお楽しみ! では感想と参りましょう! 「あ〜今の少女マンガってこんな感じなのか〜」という感じで 楽しんでいただけたら幸いです。 りぼんスペシャル読んでない人も多いと思われますので 簡単なあらすじ(ネタバレ・オチ全開)と共に書きますね。 ちなみに全感想ではないです〜 800P超える雑誌の全感想は正直ムリだわ…>< 【巻頭・八木下が言うには】(持田あき)【アニマル横丁番外編】(前川涼)
- あらすじ 学年1位の学力を誇る唐沢結真の想い人は 万年2位の八木下那由太。常に結真にケンカを売る那由太だが、 2人はアクシデントにより閉じ込められた図書館の中で距離を近づけていく。
- 感想 最初の設定を見て「これなんてS・A?」とか思ってしまってゴメンナサイ。 それは置いといて、なんとなくカラー扉絵を見て 「硬い表情の絵を描くなあ」と思ってしまいました。 なんでだろう?主役が2人揃って無表情だからだろうか。 本編では、あまりそうは思わなかったのですが (でもやっぱりちょっと硬いなあと感じた)。 ラストは「実は両想いでした」というありがちなオチでしたが、 図書館から脱出する過程が面白かったんで良かったです。
【青の彼方へ】(雪丸もえ)
- あらすじ 番外編なので省略。 レギュラーのどうぶつ達が戦隊ヒーローになってる設定。
- 感想 この増刊号に載ってるギャグ作品のいくつかに共通することなんですが、 オチがない…というか、 「仔犬や仔猫、あるいは2〜3歳児が楽しそうに遊んでいるのを眺めている」ような感覚を ずっと味わっていました。 例えるなら、ハレグゥ単行本の巻末に載っているピヨちゃんの4コマ的な感覚でしょうか。 この作品あたりから「あれ?もしかしてオレ、この雑誌の対象読者層じゃないんじゃね?」と いうことに気付き始めてきました。
【まじイケてる(はぁと)狼ハチロー】(優木なち)
- あらすじ 高校でバンド活動に励む玲・和葉・勇貴の三人。 玲は高校を卒業したらよりバンドに専念できると信じて疑わなかったが、 才能の壁を感じていた和葉は卒業したらバンドを辞めると言い出して…。
- 感想 これは恋愛よりも友情メインの話だったんですが 僕の中では1・2を争うほどの秀作でした。 どうも、僕は少女漫画を読む場合 恋愛をメインとしないほうが心惹かれる傾向にあるみたいです (『君に届け』でもどっちかいうと恋愛よりも友情シーンのほうがグッときたりする)。 ということで、この作品は良かったですねえ。
【あかり&まり子のどうでもいい話】(吉村緑)
- あらすじ 極度の男嫌いである純は文化祭の特別企画「ホストカフェ」にムリヤリ連れて行かれ、 そこで学校一のモテギャル男・ハチローに妙に気に入られてしまう。 それから文化祭の間中つきまとわれる純。男嫌いは治るのか?
- 感想 この雑誌の中で一番唖然とし、そして一番笑った作品でした。 先ほども書いた「もしかして僕は、この雑誌の対象読者層じゃないのかもしれない」という思いを 最も強く感じた作品がコレで、自室で読んでるのにアウェイ感が拭えなかった! という、レアな体験をさせてもらいました。 中でも、イケメンホストカフェ「カフェオレよりも俺でしょ?〜君にラブリンコ(はぁと)〜」 (信じられないだろ?カフェの名前なんだぜ、これ)のセンスとそのカフェ紹介シーン、 ここでちょっと読むのを諦めかけたんですが、 それでは感想書きの名がすたる、と思って頑張って読み続けました。 そして僕は、この後のコマで大爆笑することになるのです。 それがコレ↓ 「Gal-O 略してGO(ジーオー)ハチローでーす☆ ハイみんな注目ね 俺の指 両手合わせて何本立ってる!? そうっ 8本だゼ ハチローだぜ〜〜♪」 このコマを見た時、クラッと眩暈を感じると同時に僕はものすごいデジャヴを感じたのです。 だってこれ… こないだのハマーさんそのまんまじゃんwww;`;:゛;`(;゚;ж;゚; )ブフォ ここでガチで5分くらい笑い転げてましたw そうだよね、イケメンカフェの名前やら演出やら含めてギャグなんだよね!? そういう狙いなんだよね?そういうことにしておこう。 そして、ギャグなのか何なのか分からない…というより軽く恐ろしかったのが この作品のラストシーン。 このコマを以てハッピーエンドとするのだから やっぱり唖然としてしまったのでした( ゚д゚) ちなみに、ハチローは「八狼」と書くから 狼は子ヤギさんを食べたくなります、というのがキスした理由。 少女マンガって、これでいいのか!? まあ、最後は純ちゃんも笑顔で終わってたから…い、いいのか…。 少女マンガのセンスにおののいた一作でした☆
【絶叫学級 特別編】(いしかわえみ)
- あらすじ 番外編なので省略。
- 感想 あかりちゃんはこんなに可愛いのに なんで友達いないんだろう…。 本編読んでも、特に性格悪いというわけでもなさそうなのになあ。ふしぎ。 ちなみに内容は前述した、ほんわかワールドを眺める感覚のギャグ漫画でした。
【HIGH SCORE】(津山ちなみ)
- あらすじ 番外編らしいので省略。
- 感想 江尻立真先生の『World 4U』みたいな感じの作品でした。要はホラー。 僕はホラーものを見てときどき思うのが 「理不尽なバッドエンド」というのが許せない、ということです。 理不尽にホラー現象に巻き込まれるのはまだ百歩譲っていいとして (できれば、やってはいけないおまじないをしたとか 入ってはいけない場所に入ったとかの理由は欲しいところ)、 ちゃんと主人公が改心なり悪霊・妖怪などに適切な対処をしたのに けっきょく死んでしまったり行方不明になったりする終わり方が納得いかないのです。 それがホラー漫画ってものなのかもしれないですが、 いまいち釈然としないんですよねえ。 この作品も、主役の女の子がちゃんと改心して終わったのに けっきょくホラーの餌食にされてしまうという不条理なバッドエンドで 読了後に「えっ、なんでバッドエンドなの(´・ω・`)??」という後味の悪さが残りました。 まあ、それが狙いなんでしょうけど…。 あと、この作品だけ妙に紙質が上等なのが気になった(笑)
【マンガのマ】(武内こずえ)
- あらすじ 変な人たちがいっぱい出てくる学園4コマです。
- 感想 この作品はコミックスを持ってるほど大好きです。 しかも今回の主役は松竹梅が勝手に俺の嫁認定しているかおりん! 楽しくないわけがなかった☆ ゴンちゃんが出てくる話は外さないなあ。 ゴンちゃんを初見で引かなかった人はかおりんが初めてではないだろーか。 ↑今回一番笑ったコマ。怖いよ嵐士!
【星たちの夢】(中野さや)
- あらすじ 広瀬ありすは趣味も特技も持たない平凡な中学生。 ある時、クラスメイドの宇佐美さんが漫画家を目指していると知り、 感銘を受けたありすは自分も漫画を描いてみることになるのだが…。
- 感想 この雑誌にはマンガ家漫画が2つあったんですが、これはその内の1作。 少女漫画にはマンガ家漫画ってけっこう多いんですかね? たぶん、学生のうちから商業誌で活躍する人がけっこういる業界だから 学園もの+漫画家ものを組み合わせやすいのだと思います。 少年誌では、今でこそ『バクマン』が連載してますけど あまり「学生でマンガ家」という連載作品は見かけない気がします。 内容自体は、女の子の友情ものでなかなか面白かったです。 読切だから当たり前だけど、バクマンのような業界の裏話は ありませんでした(っていうかバクマンがマンガ家漫画として異端児すぎ)。
【モモちゃんと7pの壁】(杉本愛紗)
- あらすじ 母娘2人暮らしの聡歌は家計を助けるため高校卒業とともに 就職することを決めていたが、久しぶりに再開した宙の 夢を追い求める姿に感化されていく。
- 感想 どちらかいうと、恋愛面よりも自分の夢を追い求める姿勢を強く描いていて そこが強く印象に残りました。 また、お母さんのキャラがいいんだこれが! 「ばぁーか 母親なめんじゃないよっ 学校行かせるお金くらい ちょろいっつの 頑張んなさい」 就職はせず、行きたい学校(たぶん音大)に行きたいという思いをぶつけた聡歌に対し 学費の心配はするなと言って背中を押してくれるお母さん。 親子愛を一番の見せ場に持ってきた点にものすごい好感を持ちました。 『青の彼方へ』と並んで、この増刊の秀作と言えるでしょう。
【苺】(木村恭子)
- あらすじ 小学2年生のモモちゃんはクラスメイトと会話をせず いつも自分の箱庭に閉じこもり、象の「エルダ」とだけ心を通わせていた。 同じクラスに転入してきた円くんはモモちゃんとコミュニケーションをとろうとするが…。
- 感想 演出の奇抜さでいうならこの増刊内で突出して一番でした。 物語の半分から3分の2くらいをモモちゃんの心象風景に費やすのですから (書いてて気付いたけど、「心象」だからエルダは象だったんだろうな)。 ただ、つらいことがあるたびにモモちゃんのハートに 針が次々突き刺さっていく描写は、巧いけどエグいなあ(笑)
【12歳革命】(岡野小夏)
- あらすじ 可愛いけれどちょっと頭の悪い苺が好きになったのは 聡明で利発な武田せんぱい。でも、せんぱいは 胸に叶わぬ恋の想いを秘めていて…。
- 感想 苺は見方によってはけっこうウザいんですが 思ったことを正直に言えて、なおかつ正しいと思ったことをすぐ行動に移せるというのは なかなかにスゴい娘だと思いました。 「偉大なる可愛いバカ」という感じでしょうか(笑) 読後感はスッキリしていて良い作品ですね(・∀・)
【ジャン・ケン・ぽん!】(中島椿)
- あらすじ 田舎の学校に通っていた未来は家の都合で街の学校に戻ることに。 でも大好きな太一と離れたくない未来。実は両想いだった2人は 「駆け落ち」し、出来うる限り遠くへ逃げようとするのだが…。
- 感想 まず、12歳で駆け落ちという展開にびっくりし、なおかつ学校へ戻ったら 未来とのお別れ会が2人の結婚式に変わっていたのに再びびっくりしました。 しかしいい話というよりは「ただただ唖然とした」という印象(笑) スレた大人の意見で申し訳ないんですが、「ガキが何やってやがんだw」と思ってしまって(ノ∀`) でもこれは僕の心が荒んでいるからこう感じただけであって、 もしかしたらすごくいい物語なのかもしれません。たぶん!
【少女まんが家!?】(半澤香織)
- あらすじ ジャンケンにものすごく弱い亜美はそのせいでいっつも悔しい思いをしていた。 そんな時、「ジャンケンの王子様」である石ころのジャンを拾った亜美。 ジャンの力で亜美はジャンケンに無敵になるが、ある時ジャンの体調が急変して…。
- 感想 ホント申し訳ないんだけど、「ジャンケンに勝つ」というテーマのせいか 読んでる間中「岸辺露伴vsジャンケン小僧」のシーンが頭から離れなかったんです(笑) 感想としては、恋愛方面に持っていくかと思いきや ジャンとの友情に終始した展開は面白かったです。 相手役として登場した青木くんの存在感の薄さはハンパなかったけどw
【ララ子さんのお店屋】(なにわ小吉)
- あらすじ 「恋愛漫画を描きたい!」と思いつつ、結局ギャグ漫画家としてヒットしてしまったさくら。 ある日さくらは勝手に自分の漫画のモデルにしてしまった元気くんと(なぜか)付き合うことに。 何とかギャグ漫画家であることを隠そうとするさくらだが、書店に行った際にバレてしまい!?
- 感想 この増刊に載ってる、マンガ家漫画の2作目。 「アンタのまんがは何かいいこと言おうとしてギャグになってんのよ!」という 昔のさくらに対する編集長の叱責が、そのままこの漫画自体のイメージに直結している メタ的な構造がちょっと気に入りました。 あと、アシスタントのなっちゃんがやたら可愛かった。
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- あらすじ 動物たちの何でも屋さんを開いているララ子さん。 そんな彼女の元に、彼女の弟子になるためにわざわざ転向してきた干野くん ララ子さん的には弟子とか勘弁してほしかったのだが…。
- 感想 まず、りぼんでなにわ小吉が連載していることに驚愕したんですよ僕は! どうも2007年あたりから不定期に載ってたらしいんですけど、さすがに少女漫画は盲点だったわ…。 左が王ロバ時代、右が『ララ子さんのお店屋』のララ子さん。 なんていうかこう、一生懸命かわいい子を描こうとする努力が見えますよね! でも実際かなり可愛く描けてると思いますよ、ララ子さん。 ララ子さんを見て、王ロバ時代から比べると絵柄変わっちゃったかなあーとか思ってたんですが 動物の描写には王ロバ時代の面影が! 「なにわ小吉」は健在でした(`・ω・´)! 作品自体はちょっとなにわ小吉風味を残して少女向けにアレンジした感じでした。 早くコミックス出ないかなー。